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糸かけ師デザインの起源
小学校に入学したときに母からもらった大きくて重たく難しい言葉で埋め尽くされた1冊の本。私はその本を来る日も来る日も眺めて、そこに書いてある線をたどって紙に書き写しながら、「いつかレオナルドになる」と言っていたことを思い出します。残念ながら、50を過ぎた現在はただのおじさんにしかなれませんでしたが、その後の私の人生は「レオナルドの手稿」とともにあったような気がします。
だから、ここにある糸かけデザインのほとんどすべてがレオナルド・ダ・ヴィンチが書き残したアイデアブックから浮かび上がるレオナルドの試行錯誤と探究心がもとになっています。
糸かけデザイン研究所の特徴である「遠近法」や「リズムかけ」などもその1つですが、何よりも「探究」の手法こそがレオナルドの手稿から学んだことです。
レオナルドの手稿を眺めていると、いつも
「すべての物事に疑問を持ち、そこにある真実を自らの手で検証しなさい」と話しかけられているような気さえします。
だから、「素数の糸かけ」という言葉に疑問を持ち、1つ1つ丁寧に検証することで、「素数ではなく、互いに素」の算数であることを発信したり、「花模様のかけ方には多くの矛盾と無駄がある」という疑問を持ち、1本1本の線の意味を考えることで、とてもシンプルな方法で花模様を生み出す「月の花公式」を発見したりすることができたのでしょう。
これまでもこれからも、糸かけデザイン研究所はレオナルドをはじめとする先人たちの探究心のDNAを受け継いで、「誰もが簡単に再現できる数学アート」としての糸かけを突き詰めていきたいと思っています。
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